私がニンニクや黒酢を研究し始めたのは、もう30年も前になります。ニンニクや黒酢に優れた働きがあることを知り、自分自身の食生活にも取り入れるようにしました。冬場の寒さ対策のために毎日1片、とくに寒さを感じるときには2〜3片食べるのがおすすめです。活力がみなぎり健康維持にはもってこいの食べ物なのです。
ニンニクの効果が顕著なのは、肝障害を起こしてからより、起こす前の予防の段階です。
ネズミの実験では、肝臓障害があらわれる前に大量のニンニクを与えつづけていると、強い毒性物質が入り込んでも肝臓はその毒におかされず、おかされてもごく軽度ですむということが確認されています。
人間の場合もぜひ、ニンニクをふだんからとりつづけて、肝臓病の予防に役立ててほしいと思うのです。
たとえば、転ばぬ先の杖としていちばん簡単に活用できそうなのが、アルコールへの対策でしょう。
私は宴会の前などには必ずニンニクを1〜2片ホイルで包んで焼いて、食べておきます。
すると肝臓がアリシンによって活性化されて、アルコールの分解が早まり、いくら痛飲しても二日酔いを起こしません。
しかしこれもまたにおいが困るという場合があるでしょう。
1〜2片ですから、牛乳でも飲んでおけばたいしたことはないと私は思いますが、酢ニンニクなら、なお安心です。
私のおすすめする酢ニンニクは、ニンニクを直接酢に漬け込んで、10日ほどたったら、アクの出た酢を一度捨てます。
そして新たな酢でもう一度漬け直します。
二度漬けした酢は、アクもなくニンニクのエキスがよくしみ出ておいしくなっていまずから、薄めて飲んだり、料理にも利用できます。
また、酢ニンニクサプリの活用もよいですね。
これなら口臭も気になりませんし、何より手軽で便利です。
最近ではアミノ酸が豊富な「黒酢ニンニク」のサプリメントが人気のようです。興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。
参考にしてみてください。
(研究職)