私がニンニクや黒酢を研究し始めたのは、もう30年も前になります。ニンニクや黒酢に優れた働きがあることを知り、自分自身の食生活にも取り入れるようにしました。冬場の寒さ対策のために毎日1片、とくに寒さを感じるときには2〜3片食べるのがおすすめです。活力がみなぎり健康維持にはもってこいの食べ物なのです。
さて、ニンニクに驚くほどの精力増強作用があることは、昔から知られていました。
その効きめがあまりにもすごいので、仏教では修行中の僧侶の心を乱すという理由で、食用を厳しく禁止されていたほどです。
古い寺院の前などで「不許葷酒入山門」と刻んである石碑を見たことがないでしょうか。
これは「葷酒山門ニ入ルヲ許サズ」と読み、寺院の中に酒と五葷(ニンニクなどにおいの強い五つの植物)を持ち込んではならないという意味なのです。
このように古くから経験的に強壮作用がわかっていたわけですが、このことは研究グループが行った科学的な実験でも確認できました。
こうした実験は、一般にはウサギなどの小動物を使って、その睾丸を切開する方法で行われますが、動物といえども生命を尊重すべきだと考えていますので、人を対象にして研究を行いました。
有志のかた20名に協力をお願いして、射精をしてもらい、精液量と精液中の精子の数の測定を行いました。
10人ずつの2グループに分け、一方の10人には、ニンニクの無臭栄養成分(サチヴァミン複合体)を食べ物といっしょに与え、もう一方の10人にはいっさいニンニクを与えず、長期間にわたり測定をつづけたのです。
実験結果は、驚くほどはっきりしたものでした。
ニンニクの無臭栄養成分を食べつづげていた10人の平均精液量は4.3g、平均総精子数は4.7億。それにくらべて、まったく食べていない10人の平均数値は、2.4gと2.2億でした。
ニンニクの無臭栄養成分を食べたことによって、精液量、精子数ともに、なんと2倍近くに増加したのです。
顕微鏡で観察しても、ニンニクを食べていた10人の精子は明らかに数がふえ、しかも運動が活発になっているのがよくわかりました。
参考になさってください。
なおニンニクに興味がある方は黒酢ニンニクサプリの活用もご検討ください。
これなら口臭も気になりませんし、何より手軽で便利です。
黒酢に漬けられている分、アミノ酸も通常のニンニクよりはるかに豊富です。
(研究職)